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第一走「シロとクロウ」 公道 「この世の中は不公平だ、それが市民の声。しかし俺達警連隊は違う、不平不満があっても口に出さない出しても意味ない。 昔は公務員なんてのがあったらしいが今じゃどうだ?民間に委託され、やれリストラだのやれ残業手当なしだの、極めつけが有給なしときた。本当やになっちまうよな?」 族 「いやになるのは俺の方だぜ、よりによってブラックチェイサーの公道につけられちまうなんて、トホホ…」 公道 「まぁそういうな、おかげで星が増えた」 通信が公道のマシンに入る、だがそれはいつものことだった 公道 「また星が増やせるぞっと、こちら公道」 上官 『公道、ルート31に速度オーバーのマシンが行った。すぐさま対応に当たれ』 公道 「31つったらすぐ横…」 公道のすぐ横の道路に白いマシンが走り抜ける、まるで一陣の風を見送るが如く 公道 「おいおいありゃ軽く200越えてやがるぜ、こちら公道これより対応に当たる」 いつもの手慣れた手つきでマシンを起動 族 「おい、俺はどうすりゃいいんだ?」 公道 「一人で勝手に署に行ってろ!」 族 「はぁ?」 公道のマシンはとりつくしまもなく走り去っていく ルート31 公道 「そこのマシン、止まれぇ!お前の行動は交通法第175条に抵触している。すぐに止まれ!」 銀路 「警連隊のチェイサーか…?」 公道 「止まれってんだよ!こちらは発砲も辞さないってーかもう撃つ」 スメリトの拳銃が火を吹く 銀路 「く…」 銀路のマシンが全弾回避、これにより公道が燃えないわけ訳がない 公道 「ヒュー、やるじゃねーか。ならよ接近戦で!」 スメリトが警棒を取り出す 銀路 「しつこい、このチェイサーやる…」 銀路はホイールセイバーで応戦 公道 「接近戦も心得てるのかい?こいつ普通のマシン乗りじゃあないな」 銀路 「このストレートで突き放す」 約100m続くストレートにギアをフルスロットルに入れ、銀路は公道を突き放す 公道 「なんて加速だ、だがこのスメリトブラックカスタムをそこいらのマシンと一緒にするなよ!」 しかし後の祭りだった、銀路のマシンは遥か彼方 公道 「ははは!お手上げだ、かんぷなきまでに俺の負けか…」 警連署 上官 「なんだと!逃げられただと!?お前らしくもない」 公道 「いくら俺でもあんなでたらめな奴、お手上げですよ」 上官 「う~む、善条一級特尉!貴官にRDM(ラン・ドライブ・モジュール)の使用を許可する!我らコクシク署の威信に賭けて奴を捕まえろ」 休息室 公道 「とは言った物の、RDMを使ったところであんな奴に勝てるかどうか…」 汽虎 「流石のブラックチェイサーもお手上げか?」 公道 「馬鹿にするな、今日明日にでも星を一つ増やしてやるさ」 汽虎 「はっはっは、いつものお前さんなら星の二つや三つと言うところなんだが。そこまでの相手って事か」 公道 「くっ!」 その時サイレンが鳴り響く、スクランブルの合図だ 公道 「白い奴か、今度こそ俺が仕留める!」 エリア50 銀路 「……(待っていろじぃじ、俺が)」 公道 「また会ったな白いの!今度こそお縄を頂戴だ、一般のドライバーは道を開けろ!」 一般人「警連隊の公道か!」 銀路 「……」 相手にしていない素振りを見せる銀路、だが公道は違った 公道 「だったら、俺がその気にしてやるよ!」 今回の公道は違っていた、銀路のマシンに肩を並べる 公道 「へへっ!来たぜお前の横に」 銀路 「まだ…!」 ギアチェンジ、公道を10m程離す 公道 「この!」 その時、警連隊のマシンが銀路の道をネットで防ぐ 警連隊A 「公道さんの為に」 警連隊B 「捕まれ!」 銀路 「ちっ!」 ジャンプでかわす銀路のマシン 公道 「かわしやがったのか?面白くなってきたじゃないの」 警連隊A 「申し訳ありません公道さん」 公道 「いいって事よ」 公道もギアチェンジしスピードアップ 銀路 「……」 公道 「トップスピード、よし本気でいかせてもらうRDM起動!」 RDMを起動したことにより爆発的な加速をする公道のマシン 銀路 「速い、なら俺も切り札をきる。スパークライト…」 公道 「まっ曲がりきれねぇ、ぶつかる」 コーナーに差し掛かり、RDMにより曲がりきれなくなりビルにぶつかる直前 銀路 「危ない…!」 身を挺して公道のマシンを止めに掛かる銀路 公道 「お前…、ぐぁ!」 銀路 「気づいたか?」 公道 「お前は、あのマシンのドライバーか?何で俺を助けた?」 銀路 「目の前で消えかかっている命を見過ごせない、それだけだ…」 公道 「はは、はははは!まったく大した奴だよお前は」 銀路 「あんたこそ俺を捕まえないのか?」 公道 「なぜだ?捕まえる必要はどこにもない。俺はお前にスピード勝負で負けた、それだけだ」 銀路 「フ…」 エンジンをかけ、その場を後にしようとする銀路 公道 「まて、お前の名前は?」 銀路 「歩 銀路…」 公道 「いい名だ」 続く マシンチェイス・SSに戻る
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ハツコイマシン第一話「僕らの初恋の相手はこんなにもガッチガチだったでしょうか…?」 「チェエストォー!!」 真っ赤な拳が巨大な蝙蝠を砕く! 「ほらほら、どこ見てるのよ!」 青い斬撃が巨大な猿の大群を切り刻む! 「…邪魔すんな…!」 緑のビームが巨大ななんやかんやをまとめてかき消す! やがて赤い巨大ロボットが地上に降りてきました。 「今のでラストか?」 それに青い巨大ロボットも続きます。こちらは赤いのより一回り小さいです。 「そーみたいね」 一番大きな緑のロボットがお茶目に肩をすくめてみせます。 「拍子抜けだね。最近、攻撃ゆるくない?」 彼らこそ、日本が誇るスーパーロボットのパイロット達なのです。 「レッドギルガメス」の山瀬カズキ。 「ブルーセイレーネ」の浜崎ミユキ。 「グリーンサイクロプス」の大村シンジ。 驚くことにみんな十代です。日本のティーンエイジャーマジやべえ。 彼らの任務は宇宙人の攻撃から「日本を」守ること。 まだまだ各国柵が残る昨今、みんな仲良く、とはなかなかいかないものです。 「お前らまたやらかしたのかぁ!」 基地で三人に怒鳴り散らしているこのチョビヒゲは、日本防衛隊の小島リュウヤ隊長です。 「えー、だってー」 カズキが文句たれます。 「敵は倒したし、いいじゃないですかー」 ミユキも膨れっ面で反抗します。 「その度にマシンを壊されてみろ!こっちはもう限界なんだよ!」 「所詮マシンです。直せばそれでいいでしょう」 シンジが冷たく言い放ちます。 「じゃ、そーゆーわけで失礼しまーす」 カズキとミユキとシンジは悪びれる様子も無く司令室から出て行きました。 「アイツら……で、システム進行度は?」 リュウヤ隊長はパソコンに向かっている女性隊員に話しかけました。 「ほぼ完璧です。今夜にはもう設置できますよ。各データは…… 山瀬くんは引っ越した幼馴染、浜崎ちゃんは父親の再婚相手が連れてきた義弟、 大村くんは幼稚園の先生ですね」 女性隊員は牛乳ビンの底みたいな眼鏡をくいっと上げ、聞かれてないことまで答えました。 「……そ、そうか。なら、今夜早速とりかかってくれ」 「了解です」 翌日、いきなり敵襲の警報が鳴り響き、ほとんどの隊員がそれで叩き起こされました。 無論カズキ達もその一員です。 「おっしゃあ!人の安眠邪魔した罰を…」 『君が山瀬カズキだね?私はアイ。これからよろしくね』 ふいに、聞きなれない声が聞こえてきました。 「……?なあ、ミユキ。何か言ったか?」 カズキはミユキに尋ねます。 「何言ってんの、それはこっちのセリフよ。……シンジは?」 「こっちも同様だ。二人とも、モニターを見てみろ」 「モニター?」 「……誰、これ」 三人の目の前には、見慣れない三人の人間がホログラフで映っていました。 『三人とも、聞こえるか』 リュウヤ隊長が通信で話しかけます。 『それはナビゲート用の擬似人格だ。カズキのがアイ、ミユキのがユウタ、 シンジのがサナエだ』 「それはいいけど、いつの間に?」 『昨夜さっさと取り付けた。まあともかく、これからはその擬似人格と仲良くな』 不審がるシンジにあっさりと返し、リュウヤ隊長は三機を発進させました。 「ったく、面倒くせえなぁ…」 『前方に三体のシルエット確認!』 カズキのぼやきを、アイの警告がかき消します。 「あーはいはい。じゃ、いくぜえ!」 レッドギルガメスは敵に向かって突進します。その勢いで一体撃破しました。しかし 『キャアッ!…いったぁ~』 「あ?どうかしたかよ?」 「じゃ、サポート任せていいのよね、ユウタ?」 『はい、任せてください!』 「それ聞いて安心。それえ!」 敵の懐に飛び込んだブルーセイレーネはグルグル大回転して敵を切り刻みます。 『う、うぅっぷ…気持ちわる…』 「はぁ?」 「じゃあ、ロックオンは任せる」 『ええ、おもいっきりやってね』 サナエのサポートで、シンジは近づく敵をバンバン撃ち落します。 「よし、次…」 『はぁ…はぁ…ごめんなさい、ちょっと疲れたわ』 「…なんだと?」 戦闘から帰ってきた三人はリュウヤ隊長に詰め寄ります。 「隊長!何だよあのAIは!痛がったぞ!?」 「こっちのは目回してたわよ!」 「AIが何故疲れるんですか!いちいち戦い辛いですよ!」 しかし、リュウヤ隊長は平然と答えます。 「ああ、それが目的だからな」 三人は目が点になりました。 「は?」 「そういう風に『痛い』とか言われると、機体傷つけるのを憚られるだろ? そのための『ハツコイシステム』なんだから」 「ハツコイ……」 「システム……?」 「隊長、それはどういう……」 三人の詰問を避けるように、リュウヤ隊長は大きく伸びをしました。 「質問はそこまで。私は仮眠をとる。お前達も寝られる時に寝ておけ」 そして、そのまま部屋に帰ってしまいました。 「……」 「……」 「……」 あっけにとられる三人でしたが、一応仮眠を取るために部屋へ戻りました。 ハツコイマシン・SSに戻る
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202 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 21 54 29.51 発信元 125.0.139.44 4月12日:朝 >…シベリア高校 2年B組 (*゚ー゚)「今日さ、転校生が来るらしいよ」 ( A`)「それマジソース。男?女?」 (*゚ー゚)「男子だって。ソースは職員室でのロマ先生の話」 ( A`)「チッ。そこは美少女だろ常識的に考えて…」 (,,-Д-)「転校生=美少女とか何処の都市伝説だよ。現実にはありえねーぞ」 ( A`)「いーや、俺はどっかにそんなシチュエーションが転がってると信じるね。で、さっきお前なんて言った?」 (,,゚Д゚)「『転校生=美少女とか何処の都市伝説だよ。現実にはありえねーぞ』と言ったが」 ( A`)「それだよ。それはつまり、『都市伝説が実在すれば、そんなシチュも実在する』ということだろ?」 (;゚Д゚)「……お前頭大丈夫か?いい病院を紹介するぞ?」 ( A`)「大丈夫、いたって正常だ。つーわけで俺は『例の都市伝説』が本当か試してみる」 (,,゚Д゚)「『例の都市伝説』?なんだそりゃ?」 (*゚ー゚)「女子の間では有名だけどねー。一応聞いとくけど、」 203 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 21 55 14.95 発信元 125.0.139.44 「『マヨナカテレビ』って知ってる?」 204 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 21 55 57.70 発信元 125.0.139.44 ( ^ω^)はマヨナカテレビの謎を追うようです 第1話「はじまり」 205 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 21 56 50.31 発信元 125.0.139.44 ( ^ω^)「………お?」 気が付くと、真っ青な部屋の中にいた。 いや、部屋ではない。窓やエンジンの音、そして自分が座っている柔らかな革張りの椅子に伝わる、微かな振動。 他にもよく見ると、ブランデーのような酒瓶や、グラスのようなものも見える。 乗ったことはないが、ここから想像できるのものは―― ( ^ω^)(……リム……ジン?) / , 3「お目覚めのようですな…」 ハハ ロ -ロ)ハ「…………」 (;^ω^)「……!?」 いつの間にか、目の前のシートに老人と若い女性が座っていた。 老人は鼻が異常に長く、女性はリムジンの内装と同じ真っ青な服を着ている。 そして―― / , 3「ようこそ、ベルベットルームへ」 207 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 21 58 29.56 発信元 125.0.139.44 / , 3「私の名はアラマキ…お初にお目にかかります」 ハハ ロ -ロ)ハ「私はハロー。アラマキの助手を務めさせていただいております」 老人と女性は丁寧に自己紹介をし、軽く頭を下げた。 ( ^ω^)「内藤……ホライゾンですお」 とりあえず自分も自己紹介しておく。 / , 3「ここは、夢と現実…精神と物質の狭間にある場所…」 / , 3「そして、本来は何らかの形で『契約』を果たされた方のみが訪れる場所でもあります」 / , 3「しかし、あなたはまだ『契約』をなさっていない様子。おそらく、近いうちに何か『契約』をされるのでしょう」 ( ^ω^)「………」 正直、わけがわからない。だが、老人…アラマキの話に、不思議と聞き入ってしまう。 209 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 22 00 03.67 発信元 125.0.139.44 / , 3「ところで内藤様、『占い』は信用されますかな?」 ( ^ω^)「……一応、それなりに」 朝のニュースの占いが一位ならテンションが上がる程度だが。 / , 3「ふむ、左様でございますか…」 いつの間にか、アラマキの手に何かカードのような物が握られており、それを彼の前のテーブルに慣れた手つきで並べていく。 / , 3「まずは、近い未来を表すカード…」 裏向きに伏せられていたカードが開かれる。出てきたカードは、何かの建物と、それを壊す雷のようなものが描いてある。 / , 3「『塔』の正位置…『災難』や『試練』を表すカードですな」 / , 3「貴方は何らかの大きな『良くないこと』に関わることになるようでございますな…」 212 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 22 02 08.47 発信元 125.0.139.44 / , 3「そして、そのさらに先の未来を示すカードは…」 再び、カードが開かれる。今度のカードに描かれていたのは、『月』だった。 / , 3「『月』の正位置。『混迷』や『謎』を表すカードでございますな…」 / , 3「『塔』と『月』この二つを合わせて考えますと」 / , 3「どうやら貴方はこの先、何か大きな『災難』を被られ、『謎』を解くことを課せられるようでございます」 ふう、とアラマキが短く息をつく。 / , 3「近く、貴方は何らかの『契約』を果たされ、再びこちらにおいでになることでしょう」 / , 3「それでは、また会う時まで、ごきげんよう… 213 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 22 04 41.43 発信元 125.0.139.44 4月11日:昼間 >…VIP発、ラウンジ行き快速電車内 ( -ω-)zzz… <まもなく終点、ラウンジー、ラウンジです。シベリア本線にお乗換えのお客様は… ( -ω^)「…おっ?もうラウンジかお…?」 座っていた座席からのろのろと立ち上がり、網棚に置いておいた荷物を取る。 そしてその足で扉の前まで行き、扉にもたれて立っておく。 ( ^ω^)(なんか、変な夢を見ていた気がするお…) 変な夢を見たことは覚えているのだが、その内容自体は思い出せない。 そんなことに非常にモヤモヤしているうちに、電車はラウンジ駅のホームに到着した。 215 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 22 07 02.87 発信元 125.0.139.44 電車から降り、シベリア方面行きの鈍行に乗り換える。 鈍行はいかにも地方のローカル線といった感じの少しレトロな3両編成だった。 しかし、何より驚いたのは (;^ω^)「だーれも乗ってねーお…」 前後の車両を見てみるが、誰一人として乗客はいない。後ろの方の車両に車掌がいるのがちらりと見える程度だ。 もしかしたら乗客は自分一人しかいないのかもしれない。都会育ちの自分には新鮮な感覚だった。 ( ^ω^)(とりあえず座るか……) 四人がけのボックスシートに荷物を置き、腰掛ける。 216 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 22 09 40.54 発信元 125.0.139.44 ( ^ω^)「おっ?」 座席と壁の間の隙間に何かが落ちている。拾ってみると、週刊誌だった。 ( ^ω^)(暇つぶしに読んでみるか…) パラパラとページをめくっていく。 ( ^ω^)(大人気アイドルのツンデレの初写真集が発売決定…) ( ^ω^)(伊藤アナの不倫…相手は議員秘書の東風 ミルナ…) ( ^ω^)(UMA?妖精?「ちんぽっぽ」の謎…) しばらく週刊誌を見ていると、後ろから声が聞こえた。 「ちょっといいかな?」 218 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 22 12 25.89 発信元 125.0.139.44 ( ^ω^)「おっ?」 振り返ると、先程チラリと見えた車掌がいた。 ( ・∀・)「君、あんまし見ない顔だね。観光かい?」 ( ^ω^)「違いますお。今日、シベリアに引っ越してきたんですお」 ( ・∀・)「へえ…。よりにもよってこんな田舎に引っ越さなくてもいいのに」 車掌は窓の外の景色を見やると、ため息をついた。 窓の外には、所々雪が残っている平原が広がっていた。 ( ・∀・)「まあでも、いい所だよ。シベリアは」 車掌が右手を差し出してくる。 僕はその手をとり、握手する。 219 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 22 15 53.04 発信元 125.0.139.44 ( ・∀・)「ようこそ、シベリアへ」 221 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 22 18 29.71 発信元 125.0.139.44 手を離すと、車掌は腕時計を見た。 ( ・∀・)「もうそろそろシベリア駅だね。僕は戻るよ」 そういって背を向け、去っていった。 それにしても、 ( ^ω^)(ずいぶんフレンドリーな車掌だったおね…) 田舎の人は皆こうなのか?と考えていると、ふと体に違和感を感じた。 (; ω )(……?) 心なしか、気分が悪い。少しだが、吐き気もする。 (;^ω^)(乗り物酔いかお…?) 車内で雑誌――本なんか読んでいたためだろうか。 (;^ω^)「シベリア駅まで我慢するかお…」 224 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 22 22 17.06 発信元 125.0.139.44 そしてシベリア駅に到着し、叔父と待ち合わせしていた場所に向かう。 だが、(ii ω )「うぉぇぇ…」 吐き気がひどい。目の前がぐらぐらして、足元もおぼつかない。 そんな状態だったが、叔父との待ち合わせ場所までふらつきながらも歩いていく。 そして――「おーい、こっちだ。こっち」 (ii´ω`)「お…?」 ミ;゚Д゚彡「おう、写真よりだいぶ血色がわr――って、大丈夫かお前!?」 ミ;゚Д゚彡「でぃ、ちょっと水かなんか買ってきてくれ」 (#゚;;-゚)コク 226 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 22 27 13.38 発信元 125.0.139.44 立っているのも辛くてその場に座り込んでしまったが、でぃと呼ばれた女の子が買ってきた水を飲むと、だいぶ楽になった。 (#゚;;-゚)「だいじょうぶ…?」 (;^ω^)「おー…、まだちょっと気持ち悪いけど大丈夫だお」 立ち上がり、尻についた砂をパンパンと払う。 ミ ゚Д゚彡「それにしても……」 ( ^ω^)「お?」 叔父さんに全身をしげしげと見られる。 ミ ^Д^彡「でかくなったなあ、お前。俺がおむつ替えてた頃とは大違いだ」 おじさんはギコハハハ、と昔を懐かしむように笑った。 234 :そろそろいいかな?:2011/10/06(木) 22 51 51.32 発信元 125.0.139.44 ミ ゚Д゚彡「まあでも、そんな小さい頃のことなんて覚えてないよな」 確かに、物心つく前のことなんてまったく覚えていない。 ミ ゚Д゚彡「つーわけで、改めて自己紹介するぜ。でぃ、ちょっと来い」 でぃがとてとてと叔父さんの元へ駆け寄ってくる。 ミ ゚Д゚彡「俺は『房木 康平』。お前の母さんの弟だ。『フサ』『フサギコ』ってよく職場では呼ばれてる」 ミ ゚Д゚彡「まあ好きなふうに呼んでくれ。よろしくな」 ( ^ω^)「よろしくですお、フサさん」 (#゚;;-゚)「……」 ミ ゚Д゚彡「んで、こっちは俺の娘のでぃ。お前の従妹にあたるわけだ」 (#゚;;-゚)「……よろしく」 ( ^ω^)「よろしくだお、でぃちゃん」 235 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 22 56 03.17 発信元 125.0.139.44 挨拶すると、恥ずかしいのかフサさんの後ろに隠れてしまった。 ミ ^Д゚彡「ははっ、照れてんのか?」 (#゚;;-゚)ムッ でぃちゃんの蹴りが、フサさんの脛に直撃した。 ミ; Д 彡「ぐおっ…ちょ…地味に……」 (#゚;;-゚)フン 悶絶するフサさん。拗ねるでぃちゃん。 (;^ω^)(……なんか、不安になってきたお…) 前途多難。そんな言葉が頭をよぎったが、気にしないことにした。 240 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 23 01 24.31 発信元 125.0.139.44 ミ;゚Д゚彡「いつつ…とりあえず、車はこっちに止めてあるかr――あっ」 (;^ω^)←さっきまで乗り物酔いしてた人 ミ;゚Д゚彡「車…大丈夫か?」 (;^ω^)「…たぶん大丈夫…だと思いますお」 ミ;-Д-彡「…出来るだけゆっくり行くけど、吐きそうなら言えよ」 (;^ω^)「了解ですお」 そんなやり取りを交わしながら、銀色のワンボックスカーに乗り込む。 そしてそろりそろりと、車が発進した。 243 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 23 06 33.78 発信元 125.0.139.44 しかしやはり、また少し吐き気が沸いてくる。 (;^ω^)「ちょっと、窓開けますおね」 窓を開けると、仄かに冷えた春の風が車内に吹き込んでくる。 ( ^ω^)(ふぅ…) 冷風のおかげか、少しは吐き気も和らいだようだ。 そして、窓の外を眺める。どうやら商店街の中を通っているようだ。 心なしか喫茶店やバーが多い気がするが、至って普通の商店街だった。 しかし、所々シャッターが下りている店も目立つ。 今はもう夕方と言っても差し支えない時刻である。それなのにシャッターが閉まっているということは、やはり店じまいした店なのだろうか。 ミ ゚Д゚彡「昔はもっと栄えてたんだがなあ。やっぱりジュネスの進出と引っ越してくる人間の減少が痛いな」 ま、時代の流れだしそれも仕方ない事だがな、とフサさんは付け加えた。 ジュネスと言えば、全国チェーンの大型スーパーだ。僕が以前住んでいたVIPにもあり、よく利用していた。 (#゚;;-゚)(エヴリディ・ヤングライフ・ジュ・ネ・ス♪) …微かにジュネスのCMソングが聞こえたような気がした。 247 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 23 14 40.45 発信元 125.0.139.44 そして商店街を抜けて10分弱。 ミ ゚Д゚彡「ん、着いたぞ。今日からここが、お前の家だ」 「房木」と書かれた表札と、少し歴史を感じさせる木造の2階建ての一軒家。 かなり大きく、なかなかの風格を感じさせる。しかも庭付き。 ミ;-Д-彡「…ボロくてすまんな」 (;^ω^)「いや、思っていたより立派でびっくりしましたお」 ミ ゚Д゚彡「ただ古いだけだと思うんだが…」 まあ入れ、とフサさんに促され、僕は房木家に足を踏み入れた。 ( ^ω^)「おじゃましますお」 ミ ゚ー゚彡「違う。やり直しだ」 (;^ω^)「えっ……」 ミ ゚Д゚彡「だって今日からここは『お前の家』なんだぞ?」 ああ、そういう事か。 ( ^ω^)「それじゃ、改めまして――」 248 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/10/06(木) 23 16 15.81 発信元 125.0.139.44 『ただいま』 『おかえり』 第一話 終 戻る
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ここはフタバタウン。 気温は寒いのだが、空気も良いし環境としては良い感じな村だ。 「・・・よしっ!これで・・いいや。」 家の前でリュックの中を確認している少年がいた。 黒い髪の毛に赤い帽子をかぶっている。 少年は、リュックのチャックを閉めて、マフラーと帽子を整え、歩き出した。 今度は、別の家に立ち止まった。 「おーいっ、ミナルー!いるー?」 ドアをノックしながら呼んでいる。 その時、ドンッ!っと急にドアを開けて何かかぶつかった。 ぶつかった奴も、もう一人の少年。 金髪で変わった髪型をしてオレンジと白のシマシマ模様を着替えた子。 どうやら、こいつはミナルらしい。 「いたたた・・なんだってんだよ!」 「・・こっちこそ。なんでいきなり飛び出すんだよぉ~!」 「あっ、ごめん。急に呼び出されたからさ・・フブキが。」 「しょうがないでしょ、だってそもそも誘ったのはミナルなんだから。」 どうやら、赤い帽子をかぶった少年がフブキと言う名だ。 「・・あっ!そうだな!そういやさ、昨日の特別番組っ見たか?!」 「え?!・・あーのぉ・・。」 フブキは頭を抱えて思い出そうとしていた。 ―10分後。 「あっ!見た!」 「遅いっ!てか見たんかよ!」 「え?悪いの?」 「いや、悪くないけどさぁ・・。」 ミナルはため息をつきながら話続けた。 「あのさ、その番組に出てた赤いギャラドスを探そうってなわけ!・・ほら!丁度近くにシンジ湖あるだろ!だからさ、行こうじゃん!」 「ちょっ、ちょっと待ってよ!」 フブキは手をパーにしてそれをミナルにさっと出した。 「・・・なんだよ?異議ありか?」 「うん!だって、危ないと思うよ!しかもギャラドスだし!」 「ああ?なんだよ、お前、怖がっているのかよ?」 ミナルはフブキをにらみつける。 それをフブキは怖がって、手を拳にした。 「・・ううん怖がってないよ!てか、面白そうだしっ!」 フブキは笑顔で言い返す。 ミナルは「本当は怖がってるんじゃねえのかよ」と一人言を言いながら 「まあ、いいや。とりあえず、行こうじゃん!シンジ湖へっ!」 気を取り直して二人シンジ湖へ行くことにした。 そしてシンジ湖に到着。 「うぉーしっ!さっさと探そうぜ!赤いギャラドスをぉおおお!!」 ミナルは大はりきりで湖の方へ向かった。 ところが、フブキは少し怖がっている。むしろミナルの事が心配している。 その時、突然誰かの足音が聞こえてきた。二人ぐらいだろうか。 「ミナル!静かにして!そして隠れて!!」 「はっ?!なんだよぉ!」 フブキはミナルのえりをひっぱって大きい木の後ろに隠れた。 そしてミナルの口を手でふさいだ。 「・・誰かいるよ。」 「ふぁ?!ふぁれふぁふぃるっふぇ?!(はぁ?!誰かいるって?!)」 「とりあえず静かにしてっ!」 入り口の方から、二人が歩き、湖の前に立った。 予想通り、二人。茶色いかばんを持った茶色いコートを来たおじいさんと白いニットをかぶった女の子。 きっといとこか親子程度だろうか。 その時、二人はいつのまに話し始めた。 「・・・おじいちゃん、ここも変わった事は特にないようやで。」 「そうか、今のは・・気のせいだろうか。」 「そんなん?でも、湖を見ただけで気がすんだやろ?」 「・・・だな。」 関西弁をしゃべっている女の子はふふっと笑っていた。 そしてまた話始めた。 「ところで、おじいちゃん。4年ぶりのシンオウはどんな感じなん?」 「うむ、そうだな・・・シンオウには珍しいポケモンが多い、研究のしがいがあるだろうな。」 「ふーん・・・。」 「まあいい、とりあえず戻るぞ!レイナ。」 「・・・はぁーい。」 おじいさんとは先に湖から離れた。 女の子は湖の方にちらっと見ながら湖から離れた。 フブキとミナルは大きい木から顔だし、二人の方に見ながら湖に近ついた。 「なんなんだ?あいつ・・あの女の子、レイナって言う名だったんだけど・・あのおじいちゃんて奴は・・。」 ミナルは少しブツブツと言った。しかし 「まあ、んな事は気にせずに、フブキ!さっさとギャラドスを探すぞっ!!」 「・・・あれ?」 フブキは草原の所にかばんを見つけ、それを近着いた。 「なんだよ?」と言いながらミナルもバックを近着く。 「・・・これ、かばん?まさかさっきの人の落とし物かなー?」 「んな事言ってる場合じゃねえぞっ!さっさと・・・。」 その時、ムックル二匹が二人をつっこんできた。 「うわああ!!なんだってんだよ!ムックルかよっ!!」 「だから嫌だって言ってたのにぃーー!!」 「そんなの関係ねぇーぞ!それに俺達ポケモン持ってないのにぃーーー!!」 二人は二匹から走って逃げた。 しかしムックルの速さは半端ではない。 おかげで二人は疲れてきた。 「ぎゃっ!」 フブキはかばんをつまづいてしまい、倒れてしまった。 その時、かばんがいつのまに開いていた。 かばんの中にモンスターボールが二つあった。 モンスターボールの中にはポケモンらしい物が入っていた。 「よっしゃっ!ラッキーだぜっ!これで戦おうぜ!」 「えっ、でっでもぉー・・勝手に使っちゃったら・・」 「ぐずぐず言ってる場合じゃねえ!さっさとポケモンだせっ!!」 フブキは仕方が無くポケモンを出した。ミナルもポケモンを出した。 そこにはフブキの前にはナエトルが、ミナルの前にはポッチャマがいた。 「よしっ!早速戦おうぜ!ポッチャマ!つつけっ!」 「えっ?!本当に戦う気なの?!・・えーと、ナエトル、たいあたりっ!」 ナエトルとポッチャマは二人の言う通りに攻撃した。 そして、ムックルはダメージを与えた。 「つっ・・次。ナエトル!からにこもるっ!!」 「ポッチャマもう一度つつけっ!!」 ナエトルは殻にこもった。ポッチャマの攻撃をムックルは素速く交わした。 そしてムックルはナエトルとポッチャマに前進して攻撃した。 「負けないでナエトルッ!たいあたり!」 「ポッチャマ!つつく!!」 また攻撃した。 今度は運良く急所に当たり、大きなダメージを喰らった。 そして二匹のムックルは倒れた。 「よっしゃっ!倒れた!」 「はぁー・・怖がったぁ。って、倒したのはいいけど、このポケモンどうするのっ!」 「あっ、そうか。・・・あのおじさんのポケモンだっけな。でもこいつのもっと一緒にいてぇけどさ。」 「だね。・・まあさっさとこっから出よ。ミナル。」 「おい、こら。何してんのお前等。」 「ぎゃあああ!関西弁女レイナッ!!」 「・・・なんであたしの名前が知ってるか分からんが、勝手に人のポケモン使いやがったな!!」 「ひぃっごめんなさい・・。」 「問答無用、さっさとこいや、この虫けらどもっ!!」 「いやぁああああああああ!!」 レイナはフブキとミナルの服をつかみ、ずるずるとすりながら湖の辺に行った。 「て言うかこの後どうなっちゃうの!?僕たちぃいいい!!」
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七月 水曜日・<やりたい> わ「仕方ないなあー。じゃあ帰りはあたしが」 男「 お 前 は も っ と ダ メ だ ! ! ! 」
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コッ・・・コッ・・・コッ・・・コッ・・・ 一定のリズムを刻み、謎の音が鳴り響く。 コッ・・・コッ・・・コッ・・・コッ・・・ 靴の音?いや、違う。キツツキ?ボケてる場合じゃない コッ・・・コッ・・・コッ・・・コッ・・・ 「ああ!もう!じれったいな!!!!」 音の正体は、時計だった。 「・・・なんだ?ここは・・・」 外ではない。建物の中だ。造りは洋風・・・いや、これは一昔前の建物だな・・・造りが古い・・・ …ん?こっ・・・この建物の造りは・・・!! シンデレラのお城の中と似てる!!! 一階に大きなエントランスがあり、そこに自分はいる。そこからまっすぐいくと、大きな扉があり、その扉を挟むように二階へと続く階段が二つ置かれている。 ここから見るに、この館は二階建てだ。 「わっはは~い!!!やったーーー!!!童謡の世界に来たぜ!!!!さーて、シンデレラでも捜すか!」 …あれ?でも、違う・・・ 確か・・・シンデレラのお城はもっとキレイで・・・てか、木じゃないし・・・ なにより・・・出口が・・・ ハッ!!! その時、俺は我に帰った。 この館には出口が無い。 これは、まずい。 監禁されているのだ。 きっとあの後・・・光のやつらに連れ去られそしてここに・・・ 銃は?銃はあるか!? …無い そりゃそうか・・・ …しかし、入ったと言う事は、どこかに出口があるはずだ。 まず目に入ったのは、目の前にある大きな扉。 ”ガチャ” 開けてみると、そこには大きなテーブルに、12個のイス。テーブルの上には、12個の銀の皿がキレイに置かれている。 「ここは・・・食堂か。違うな。」 食堂であろう部屋を後にした俺は、2階へ向かう事にした。 「だっ・・・誰だ!!」 俺としたことが、一瞬ビビッてしまった。 ここには、誰もいないものだと思っていたから。 「あ・・・俺は別に怪しいものじゃないぜ・・・?」 …ん?誰だ?なんでそんな質問をする? こいつ・・・光の連中じゃないのか? 「ん・・・?その声・・・執事か!?」 「へっ?」 振りかえる。 こに居たのは、㎡だった。
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世界の裏側宵闇の世界。世界の守護者アンゼロットの居城、アンゼロット宮殿はそこにある。常人が入ることは叶わず、ロンギヌス達が警護する、ファー・ジ・アースでもっとも堅牢かつ侵入を許さぬ場所だ。 そのテラス。主であるアンゼロットはいつものように午後のティータイムを楽しんでいた。多忙な彼女にとって睡眠・入浴・食事に次ぐゆったりとした時間なのだが、闖入者が現れるのは決まってこの時間なのは何の因果か。 「……おいし」 今日のお茶は宇治の煎茶。無論湯飲みではなくティーカップで嗜むのがアンゼロットだ。 元々香りがよいので、冷めない内に味を楽しむのではなく、香りを楽しむのなら口広のティーカップでも構わないのだ。 ふと、テーブルの向かい、その空間に切れ目が縦にスゥと入る。長さは2mを越える。その両端にどこからか現れたリボンがくるりと結わえ付けられた。 「……何事もないことを願っていましたが、妖怪には関係ないことでしたね」 アンゼロットがぽつりと漏らすが、その呟きが空間の裂け目に届くはずも無い。そのスリット――スキマは中央から大きく左右に別れ、無数の眼が観察する次元のハザマを覗かせる。そこから、優雅に歩み出た少女(?)が一人。 「お久しぶりね、アンゼロット」 「玄関から入ってきてくださいね、八雲 紫」 アンゼロットはスキマから出てきた少女に答える。派手な洋装にメリハリの利いた肢体を包み、日傘を細く白い手に絡ませたその少女の名は八雲 紫という。人間ではなく、妖怪だ。 「それで、何の用ですか?」 アンゼロットは不機嫌そうに口をティーカップで隠して尋ねた。それに対し、紫は白い扇子で口元を隠して嗤う。 「あら、つれないわね。旧友が尋ねてきたというのに……」 くつくつ、と楽しげな紫/カップをソーサーに置き忌々しげに睨むアンゼロット。 「友人、という仲でもないでしょう。強大な力がありながら幻想郷に引籠ってエミュレイターと戦おうともしない」 「それは貴女も同じこと……でしょう?」 アンゼロットの向かいに置かれた椅子に座りながら、紫は答える。 「ではお言葉に甘えまして本題を」 言いつつ、スキマからグラスとビンのコーラを取り出して注ぐ。 「飲みます?」 「結構です」 あら残念、とコーラを飲み、一息。 「ウィザードを何人かお借りしたいの」 紫の言うことはシンプルだった。しかし、アンゼロットは是としない。 「何故です? 幻想郷には魔法使いの二三人、存在するでしょう」 「ただの魔法使いではだめ。空飛ぶ巫女もだめ」 「吸血鬼も、幽霊も、果てには八百万の神々だっているでしょう」 「全て、幻想郷の『常識』の範囲内でしかない」 「貴女自身は?」 「既に私は幻想郷の一部」 言葉の応酬。現状の戦力でなんとかしなさい/それができない。 紫はコーラのグラスをテーブルに置き、視線をアンゼロットに向ける。 「エミュレイター。それも魔王級のエミュレイターが幻想郷に侵入したのよ」 アンゼロットはその話に欠片も驚きを感じない。 「博麗大結界を越えるほどのエミュレイター。それは確かに脅威です。ですが、幻想郷に住まう妖怪たちにかかればどうってことないでしょう」 幻想郷と外を隔てる博麗大結界。いわば非常識を常識にして受け入れるというルールを持つ、常時展開された巨大な月匣だ。エミュレイターにしてみれば、ファー・ジ・アース内でこれほど居心地のいい空間は他にないだろう。ただし、たどり着ければの話ではある。 幻想郷は完全に隔離されている、といってもいい。それほど博麗大結界は堅牢なのだ。 「残念だけど、妖怪たちは手を出さないわ。異変を放って置けば、自分が異変を起こしたときに放って置いてくれますから」 「博麗の巫女を初めとする人間たちに何とかさせればよいでしょう?」 「それも出来ないの。ウィザードたちを統べるあなたに分からないはずがないわ」 「……まさか、月衣?」 「そう。『弾幕』は幻想郷では常識なのよ。故に、彼女たちの攻撃は通用せず。しかもエミュレイターは『弾幕』を覚えてしまった。常識外の存在が月衣によって守られ、弾幕という常識の手段を持っている。そして……人間に畏怖と恐怖を与えているの」 妖怪は元々、恐怖や畏敬の念、といったものをプラーナの流れに変換して、プラーナを補給する。だから鬼は人間を攫い、お化けは人間を脅かす。すべてはプラーナを得るために。それが、近代以前の話。 「幻想郷に危害を加える気は無いようだから私は構わないのだけれど。……得たプラーナでファー・ジ・アースを滅ぼす力を補給されるのは貴女としてはどうなのかしらね?」 アンゼロットの決断は早い。 「今すぐどうにかなる、というレベルではないようですが、危機の芽は早い内に摘み取っておくのが安全ですね。八雲 紫、報告をありがとうございます」 「いえいえ。わたくしもファー・ジ・アースが滅びるのは回避しませんと。なぜなら幻想郷の維持にファー・ジ・アースのイノセンスが必要なのですから」 八雲 紫は人を攫う。神隠しという形で人を攫い、攫った人を妖怪に襲わせる。紫自身も人を襲う。妖怪は人を襲うものなのだから。 「しかし……ただのウィザードでは役に立ちませんわ。ウィザードにとって弾幕は常識ではありませんから」 それだけではない。無数の弾幕を避けきれず、なす術もなく撃たれて終り。接近も出来ない。 紫は条件を次々と追加していく。 「それに、射撃や魔法では弾幕とみなされて月衣ではじかれる」 「白兵が望ましいと?」 「弾幕戦闘を行うため、飛行能力があることが望ましい」 「それは箒に乗せれば問題はありませんね」 「パーティ単位ではなく、一人である程度の能力が無ければいけない」 「個人の能力が高い人物……」 アンゼロットの頭脳はそれらの条件と合致するある人物を導き出した。 「……心当たりが一人。弾幕戦闘の訓練を施し、箒を与える必要がありますが、条件に合致する人物。能力が高く、功績も多く、それなりの有名人ですが」 「その人物とは?」 紫は聞いた。そしてアンゼロットは、その名を言う。 「彼の名は――」 ← Prev Next →?
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指令「くそっ!迎撃システムが沈黙した…。このままじゃバレットレイダーをぶち込まれる…っ。」 『総員地下シェルターに避難されたし。繰り返す、総員地下シェルターに避難されたし…』 指令(とはいえバレットレイダーが着弾後起動すればシェルターをこじ開けられるのも時間の問題、もうこの地区も終わりなのか…。) 指令「現在の避難状況と敵対兵器情報は!!」 オペA「先に脱出した民間人ポットは友軍の誘導で約1時間後に協定圏内に、施設の人間も司令部残し地下への避難まもなく終わります…。」 オペB「敵追撃用核弾頭なし、空間部隊撤退。バレットレイダー射出用機動カタパルトの接近を確認、此方の対空レーザーの起動可能残数3基で…」 指令「まった!今の沈黙したメインレーザー基の画像を回せ!」 オペA「!?軍事IDなし…民間人です!」 指令「厳戒態勢はとっくに布いたはずだぞ?近くの端末からコンタクト回せ!」 オペB「待ってください!!敵バレットレイダーの射出を確認…到達まで約…!?こ、後方からさらに熱源…バレットレイダーの模様!!」 指令「なんで後ろから…っとおい、そこの少年、今更だがレーザー基の下からこちらに回って来い!!5分は寿命が延びる!!」 オペB「し、指令、後方から射出されたバレットレイダーが超高速で…先に射出されたバレットレイダーを追い抜きました!さらに加速…目標位置メインレーザー基!!」 少年「…待ってたぜ、『ストライカノン』!!」 カッ――――――――――――――― オペA「着弾したバレットレイダーによる搭載兵器爆発無し…起動を開始してます…。」 指令「着弾の衝撃だけでメインレーザー基が…奴等二機も打ち込んで徹底的に潰すつもりか…。」 オペB「続いて先に射出されたバレットレイダー、後約2分…こ、これは!!」 オペA「起動したバレットレイダーが…」 指令「帰っていく…いや、もう一つのバレットレイダーに…向かって行っている!!」 少年「ようよう軍のお偉いさん、ここは俺とストライカノンで止めるからさっさとポットに入りな。」 オペA「起動したバレットレイダーからの通信!?これは先程の民間人です!」 指令「な、何が起こっている!!」 少年「なに、ただ俺は相棒を呼んで来て乗り込んだだけさ…来たあぁぁ!!」 オペB「二つのバレットレイダーの座標、重なります!!」 ガギイィィィ――――――――――― 少年「うおぉぉぉぉ!!ブースト、フル爆ゥ!!!!」 ギギギギギギ………ズドォーン――― 指令「止めただと…どういう馬力だ…いや、しかし。」 オペA「衝突停止したバレットレイダー、緊急起動開始してます!!」 オペB「この熱量…自爆炉内蔵タイプです!!」 ガシィィ――――――――――――― 少年「…んじゃねぇ…。」 指令「!?」 少年「泥塗り野郎が…触るんじゃねぇ!!!!」 ドガバアァァァ―――――――――― 指令「馬鹿…そんな半端な刺激を与えたら自爆炉が!」 オペB「作動しています!!」 少年「こいつはそんな事する為のモンじゃねぇ、平和を守る為のものだ。」 「いくぜストライカノン!!ラピッドオーバー…」 シュウゥゥゥゥ―――――――――― 少年「流星(ながれ)蹴りイイィィィ!!!!!!!」 ドボグァザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン オペB「敵軍とおぼしきバレットレイダー…消滅…。」 指令「幻覚でも見てるのか…。」 少年「幻覚じゃあねぇさ。たった一機、だが確実に俺は今、悪意の兵器を破壊した。」 ピーッ―――――――――――――― 「…っと無茶が祟ったな、お偉いさんよ、見返りじゃあないがちょっとこいつの世話をしてくれるか?急かし過ぎて少し焼けてるみたいだ。」 指令「何者なんだ君は?バレットレイダーに突っ込まれたと思ったら、中に入って…戦うなど。」 少年「俺か?俺は撃矢。悪意の兵器を…バレットレイダーを、全てブッ壊す男だ。」 ストライカノン・SSに戻る
https://w.atwiki.jp/iphonevswm/pages/22.html
「あほーん信者はあほーんをどう使ってるの?」 あほーん信者が”何故か”答えられない魔法の言葉www
https://w.atwiki.jp/wiki1_kai/pages/22.html
第一話:希望の欠片 GM/八重草梢-こてっちゃん- 2003年6月16日~8月5日 参加者/葉原一季/椎名繭/大崎司/焔=T=R/ユイ=アイゼンシュテルン/ (氷堂真白/ファウナ/葉原千愛) NPC/守月隼人/早川葵/榊原准将/ヴィヴリオ(公式NPC)/ /マリア10-6(参加見送のため)/ 第二話:蒼き海原の上で GM/大崎司-上留光輝- 2003年8月11日~ 参加者/葉原一季/椎名繭/八重草梢/ユイ=アイゼンシュテルン/ /マリア10-6/ (氷堂真白/葉原千愛) NPC/泉沖鷹/牟礼征一/久田亨/磯角克美/宗河克総/ 第三話? :タイトル 第四話? :タイトル 第五話? :タイトル